Myrmecophiles / Ophiocordyceps

加藤 温人

ATSUTO KATO

アリを研究して11年。石器も、弓も、事業も、すべてはその観察眼から始まりました。

#アリ#冬虫夏草#好蟻性生物#考古学#アーチェリー#Bugcreation#標本#昆虫生態写真

葉の上でチクシトゲアリから伸びる Ophiocordyceps ootakii

01 About

紹介

虫を見る目で、世界を見る。

東京農業大学 農学部 生物資源開発学科に在籍。静岡県浜松市出身。浜松市立可美小学校、浜松市立可美中学校、静岡県立浜松北高等学校を経て現在に至ります。

小学4年のとき、アリに寄生するキノコ Ophiocordyceps ootakii(旧名:タイワンアリタケ)を偶然見つけました。未知の部分が多いことを知り、自分で調べ始めたのが研究の出発点です。それから11年以上、アリに寄生する生物の研究を続けており、縄文・弥生時代の石器の研究にも取り組んできました。

こうした経験と知識を活かして、現在の活動を行っています。

アリと向き合うサトアリヅカコオロギ
好蟻性生物アリの巣で暮らすサトアリヅカコオロギ
葉の上でアリから伸びる Ophiocordyceps ootakii
冬虫夏草Ophiocordyceps ootakii(旧名:タイワンアリタケ)

02 Fields

活動分野

昆虫研究

アリに寄生する生きものを、野外での観察・採集と、飼育・実験の両面から調べています。

Ophiocordyceps ootakii(旧名:タイワンアリタケ)の定点観察

チクシトゲアリに寄生し、行動を操って死に至らせ、その体からキノコを生やす冬虫夏草です。指定した個体を約3年間、毎月観察し、ストローマ(子実体の柄)の長さ、成熟度、生存率、気温と湿度を記録しました。また、採集した計283点からデータを集め、着生する位置や方向などの傾向をつかみました。

  • 2017.01–2019.08
  • 定点観察 23回・30個体
  • 実験 8点
  • 採集個体 283点
葉の上でチクシトゲアリから伸びる Ophiocordyceps ootakii
Ophiocordyceps ootakiiチクシトゲアリから伸びるストローマ
茎をかんだまま菌に侵されたアリ
クビオレアリタケ(未熟個体)Ophiocordyceps satoi

好蟻性生物

アリの巣やその周辺で暮らす生きものです。採集と飼育観察を続けています。アリスアブでは飼育下での羽化に成功し、その様子を観察して動画に記録することができました。サトアリヅカコオロギの飼育実験も行っています。

アリと向き合うサトアリヅカコオロギ
サトアリヅカコオロギアリの巣で暮らすコオロギ
アリの巣の中にいる黒い甲虫とアリ
アリノスコブエンマムシEucurtiopsis ohtanii

フィールドワーク

2都1道8県国内の調査地域
2カ国アメリカ・オーストラリア

アメリカでは好蟻性生物のツノゼミを採集しました。

考古学

縄文・弥生時代の石器から、当時の人々の暮らしを探っています。

川山遺跡の石器

浜松市の川山遺跡で7年間かけて集めた石器500点をもとに、当時の暮らしと周辺遺跡とのつながりを調べました。この研究で、第62回全国学芸サイエンスコンクール(社会科)の文部科学大臣賞を受賞しています。

  • 石器 500点
  • 7年間

環状石器

2022年、川山遺跡で採集例の少ない「環状石器」を発見しました。全国の埋蔵文化財センターに手紙を送って出土情報を集成し、時代別の出現傾向を分析しました。第68回全国学芸サイエンスコンクールで金賞を受賞しています。

写真

机いっぱいに並べた石器と、その横に座る2人(顔はぼかし加工)
500点の石器自分たちで集めた石器と、研究の相棒とともに
全国学芸サイエンスコンクール表彰式で賞状を受け取る様子(顔はぼかし加工)
表彰式環状石器の研究で金賞・赤尾好夫記念賞を受賞したとき

アーチェリー

高校2年次から部長兼主将を務め、県大会で個人・団体ともに優勝しました。

主将として

高校2年次から部長兼主将を務めました。生徒主体で運営する部で、部員全員が対話を通じて共通の目標を決め、課題の解決にあたる場を新たにつくりました。技術面とメンタル面の両方から部をまとめ、部として5年ぶりのインターハイ出場を達成し、団体で全国9位になりました。

主な戦績

大会個人団体
令和6年度 第72回 静岡県高等学校総合体育大会1位1位
令和6年度 同 1次予選大会2位1位
第70回 東海高等学校総合体育大会13位1位
令和5年度 第71回 静岡県高等学校総合体育大会6位2位
全国高等学校総合体育大会(インターハイ)9位

代表・強化指定

  • 2024年度 国民スポーツ大会 少年の部 静岡県代表選手
  • 2022〜2023年度 少年強化指定選手

写真

優勝旗と賞状を手にしたアーチェリー部の集合写真(顔はぼかし加工)
東海大会高校2年生で主将を務め、団体優勝を果たしたときの一枚
インターハイの団体戦で弓を引く様子(顔はぼかし加工)
インターハイ団体戦で、主将として射っているところ

起業

昆虫の知恵をものづくりへ届ける会社「Bugcreation」を進めています。

バイオミメティクスを、昆虫から。

Bugcreation は、昆虫の知恵をものづくりに届ける会社です。岩崎惣大(ツノゼミ)と加藤温人(アリ)の2人で進めています。

会社概要

名称
Bugcreation
メンバー
岩崎惣大(ツノゼミ)、加藤温人(アリ)
事業
昆虫教室、共創プラットフォーム、昆虫共創事業

理念

昆虫学者と社会をつなぐ、架け橋になる。

昆虫学者が持つ知見は、ものづくりの現場までまだ届いていません。その知見を現場の言葉に翻訳して届け、現場の課題を研究者のもとへ持ち帰ります。

最終目標

「エントモミメティクスと言ったら、Bugcreation」

昆虫の仕組みをものづくりに活かす分野、エントモミメティクスを切り拓き、その代名詞と言われる会社になることを目指しています。

これからの歩み

  1. 昆虫教室
  2. 共創プラットフォーム
  3. 昆虫共創事業

お知らせ

  • 2026年11月、厚木で中高生向けの実証教室を開催します。
  • 虫をテーマにした大型イベントを準備中です。続報は公式LINEとInstagram(@Bugcreation.64)でお知らせします。
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標本作成

採集した個体を、データとともに残します。
展足中のアリの標本
針に刺した台紙に貼ったアリの標本
長い大あごを持つアリの標本
背中にとげのあるアリの標本

昆虫生態写真

生きた昆虫の姿と行動を、その場の環境ごと記録します。
アリの巣の中にいる黒い甲虫とアリ
アリノスコブエンマムシEucurtiopsis ohtanii
葉の上でアリから伸びる Ophiocordyceps ootakii
Ophiocordyceps ootakii
黒い背景に写る赤褐色のアリ
ナミバラアリAcanthomyrmex glabfemoralis
金色の毛をまとった黒いアリ
トゲアリの一種Polyrhachis vigilans
巣の中の大小の働きアリと幼虫
ナンヨウテンコクオオズアリ
(ブギオオズアリ)
Pheidole parva
茎をかんだまま菌に侵されたアリ
クビオレアリタケ(未熟個体)Ophiocordyceps satoi
木の上を歩くアリ
ヒラズオオアリCamponotus nipponicus
トンボの顔の正面
シオカラトンボOrthetrum albistylum speciosum
葉の上のカメムシ
キマダラカメムシErthesina fullo
卵をくわえた女王アリ
ハヤシクロヤマアリFormica hayashi

使用機材

ボディ
SONY α7C
レンズ
LAOWA 100mm マクロ

03 Awards

受賞歴

コンクール賞研究名
第62回 全国学芸サイエンスコンクール(理科)文部科学大臣賞
赤尾好夫記念賞
タイワンアリタケはなぜチクシトゲアリばかりに寄生するのか
第62回 全国学芸サイエンスコンクール(社会科)文部科学大臣賞
赤尾好夫記念賞
川山遺跡の縄文人に会いたい! 7年間で集めた500個の石器を通じてその生活を探る
第68回 全国学芸サイエンスコンクール金賞
赤尾好夫記念賞
環状石器に関する基礎的研究
浜松市児童生徒文化スポーツ賞上記の文部科学大臣賞受賞研究(理科・社会科)
第31回 夏休み昆虫研究大賞準大賞好蟻性生物〜アリスアブの飼育観察〜
第30回 夏休み昆虫研究大賞金賞好蟻性生物の採集と観察
第29回 夏休み昆虫研究大賞優秀賞第3期 定点観察記&タイワンアリタケ菌糸の研究
第28回 夏休み昆虫研究大賞優秀賞冬虫夏草の研究
第27回 夏休み昆虫研究大賞準大賞冬虫夏草の研究 タイワンアリタケの生態を探る
浜松市児童生徒理科研究作品審査会金賞 3回岩石や鉱物について(平成28年度)/タイワンアリタケの着生位置・方向と成熟度(令和元年度)/好蟻性生物について(令和2年度)

ほかに浜松市児童生徒理科研究作品審査会 銀賞・銅賞、同社会研究作品審査会 銀賞を受賞。

04 Activity

教育・事業

Bugcreation

「バイオミメティクスを、昆虫から。」昆虫の知見をものづくりの現場の言葉に翻訳して届け、昆虫学者と社会をつなぎます。

野外指導

アドベンチャークラブのOBとして、小学生12人・中学生2人を沖縄へ引率。採集・観察・同定を教えました。

沖縄の海辺で撮った引率時の集合写真(顔はモザイク加工)

05 Contact

連絡先

加藤温人 個人へのご連絡

講演・取材・共同研究のご相談

研究、標本や写真の提供に関するお問い合わせを受け付けています。

メール
atsutokato0929@gmail.com
電話
090-9700-7488
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@andoluuuuu

Bugcreation へのご連絡

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